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プロジェクト開発手法の特殊性

インドネシアのプロジェクトは、想定通りには進まないのが常識です。

それは、日本人だけでなく、インドネシア人も同様に捉えています。このことは、インドネシアに限ったことではなくアセアン諸国のプロジェクトでも共通の感覚で、そのリスク回避のためにプロジェクト・マネジメント(PM)やコンストラクション・マネジメント(CM)会社を起用する理由です。

それでは、想定外の事態に直面した際に、どのように対処すべきなのでしょう?

そのキーポイントは、『人間への理解』、つまり政治・経済・文化・宗教への理解、さらには各プロジェクトを担当する関係者への理解を基本とし、どのように事態に対して判断していくか、そのカスタマイズの仕方にあります。つまり、過去経験や的確な情報把握に裏図けられる専門的な『ノウハウ』の活用にあります。

アジャイル手法

ところで、最近よくメディアで取り上げられている『アジャイル開発手法』とインドネシア・プロジェクト管理手法との親和性を感じます。

Wikipediaによれば、『アジャイル開発手法とは人間・迅速さ・顧客・適応性に価値を置くソフトウェア開発である』とあります。アジャイル(Agile)とは、直訳すると「素早い」「機敏な」「頭の回転が速い」という意味です。この開発手法は、ソフトウェア開発に限ったものではなく、建設やその他のプロジェクトにも適用できます。

例えば、あるインドネシア発スタートアップ企業のプロジェクトの事例では、その運営・開発チームのアクションが、クライアントの想定通りに進まず、結果としてプロジェクトを早期に稼働(ローンチ)させ、トライアル&エラーを繰り返し、次第に完成したシステムへと近づけていくというアジャイル的な手法で行われました。このようなインドネシア的なプロジェクトの進め方を理解し、

計画当初から意図的に、アジャイル的にプロジェクトを進める手法を採用することが、効率的に『ローカルスタッフ個々人のポテンシャル』を活かすことになります。

事業計画上の構想、スケジュール、図面など、プロジェクト進捗に応じて起こりえる契約内容からの『ズレ』に対して、どの程度を許容し、どのように軌道修正していくのか。このことは、

先の見えないコロナ状況下を活用して、どのように事業を展開していくのか?

その手法にも通じるところがあります。

見通しの効かないローカルの状況に応じて早期にプロジェクトを立ち上げ、適時ターゲット設定を見直していく、その『ハンドリング』が国際プロジェクトの難しさでもあり魅力(醍醐味)です。

これからインドネシアでプロジェクトを立ち上げるクライアント企業とは、

『アジャイル開発手法』的な進め方とその感覚を共有しながら、着実に成果をコミットする

それが、インドネシアの特殊性を踏まえた私たちのプロジェクト・ディレクションの考え方です。