インドネシア建設プロジェクトの勘所

建設プロジェクトをどのような体制で実行するのか?

その発注体制が建設プロジェクトの勘所です。つまり、設計、入札、施工を誰に発注するか?

通常、設計は設計会社、あるいはゼネコン設計部門が行い、施工はゼネコン、その管理はコンストラクションマネジメント会社(あるいは設計会社)が担当する場合などです。

それでは、どの発注形態がインドネシアではベストなのか?

結論から申し上げますとプロジェクトの初めから終わりまで業務遂行することの可能な

『ローカル設計会社』が責任をもってプロジェクト全体をマネジメントする発注形態がベストです。

ゼネコンへの設計施工一括発注は、施工業務での利益確保が発注者との利益相反となるため対象外です。

プロジェクト体制としては、設計、施工業務を行わない第三者的立場のプロジェクトマネジメント会社(PMC)を組み込むケースもありますが、PMCは設計、施工業務の当事者ではなく、それぞれの業務内容への理解を含め業務成果にコミットしません。

それよりも信頼できる『ローカル設計会社』を発注者側のマネジメント業務担当に任命し、設計、入札、施工を一括してマネジメントするのがインドネシアの建設プロジェクトには適しています。

プロジェクトのコストとスケジュールが予め机上で作り上げた内容通りには進まないインドネシアという制約条件の中で『出来るだけ望ましい条件での竣工引き渡し』を行い、その後の『現実的な事業開始』という事業ターゲットのために解決すべき課題を着実に調整していくバックキャスティング的な手法が必要になります。

See more: Backcasting – first, get clear on your vision of success…

ローカル設計会社との協働に不安があれば、私たちJPIDがプロジェクト推進に相応しい体制をデザイン致します。

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