~ブロックチェーン技術が可能にする新しい建設プロジェクト管理手法

プロジェクトに引き起ったネガティブな問題に対して、どのように当事者間で決着させるか?
現在では、リスク対応の成果(アウトプット)については、発注者(プロジェクトマネージャー)、設計者、請負者などが直接打ち合わせを行い、長い時間を掛けて駆け引きや交渉を重ね、その着地点(妥協点)を見出すという旧態依然としたプロセスが行われています。
『もっと民主的に効率的にこの決定を行うことはできないのか?』というのが率直なところです。
日本のプロジェクトでは、発注者の意向を請負者が受け入れるような問題でも、海外のプロジェクトでは、請負者は、ある意味「ずる賢く」、厳密に契約条件に即して着地点を求めるため、発注者へ不利な着地点(妥協)に至ることも多々あります。
つまり、海外プロジェクトは発注者にとって「オペレーションリスク」が高い環境にあるというのが特徴です。
最近では、ブロックチェーン技術を活用した新しい金融システム「分散型金融(DeFi)」が従来の「中央集権型金融」への変革を加速させているように、ブロックチェーンを活用したスマートコントラクトの技術が、建設分野についても同様な変革を加速させ、その中央集権的なプロジェクト管理手法が急速に変わっていく可能性があります。
