不動産取得、建設工事を伴う新規事業を日本で推進する条件について考えてみたいと思います。
Covid19の規制緩和も進み、欧米や東南アジア諸国からの観光客が増えています。また歴史的な円安基調が継続している中で外国からのインベスターやビジネスマンの動きが活発化しています。先の記事『Invest to Japan』にて紹介したように、日本では、少子高齢化社会と地球環境負荷軽減に関連する課題とビジネスチャンスがあります。
その際に、より効率的にビジネスを発展させるために、次の3点について留意する必要があります。
1.時間とともに成長する分野での市場参入(成長分野)
⇒未発展のスケールメリットを活用しやすい分野
2.時間とともに資産価値が減少していく投資を抑える(減価償却資産を減らす)
⇒減価償却した資産をバリューアップした投資
3.時間とともに資産価値が増えていく投資を増やす(増価蓄積資産を増やす)
⇒資産価値が増え蓄積していく仕組み

『1.時間とともに成長する分野での市場参入』
DX/AIのロボット化による効率化/労働力不足によるグローバル化/人口減少による遊休資産の活用/脱炭素化のための再生可能エネルギー分野/Web3.0時代の自立分散型の新しいシステム』など未発展のスケールメリットや新規性、希少性を活かせる成長分野として複合的、有機的に結合させ新規事業を創出。
『2.時間とともに資産価値が減少していく投資を抑える』
建物といった減価償却資産の耐用年数の長寿用化やコスト削減、つまり品質向上のためのコンストラクションやファシリティのマネジメントといった建設時の品質や運用管理コストの最適化の必要性と資産価値のないアセットを見出しバリューアップし、運用期間を長くする工夫。
『3.時間とともに資産価値が増えていく投資を増やす』
AIやIOTを活用した業務効率や新しいユーザーとのマッチングを支援するアプリケーション、Web3.0の自律分散型ツールとリアル世界との融合化による新しいマーケットビジネスへの参入、さらにはアート・文化・歴史的な文脈とリンクしたコンテンツが高めるヴィンテージ的な付加価値等、時間の経過とともに価値が増え蓄積していく資産を仕組み化。
さらに、
『2.時間とともに資産価値が減少していく投資を抑える』と『3.時間とともに資産価値が増えていく投資を増やす』の融合タイプ
『2.(減価償却資産)』<『3.(増価蓄積資産)』となるような事業構想が長期投資には必要。
このような減価償却資産である『建設投資』を時間の経過とともに価値を蓄積する資産に変容させる次世代型の『新しい仕組み』とクリエイティブな発想がビジネスデベロップメントに求められています。